
従業員10名から130名へ急増!5年で成し遂げたウィズ不動産の「顧客と社員を幸せにする経営」
公開日:2025/09/19 ウィズダムグループ株式会社
福岡県
Webサイト: https://www.with-f.jp/
事業内容: 新築
従業員数: 130名
執行役員 藤田 優樹様
福岡県を拠点に全国へ事業を拡大するウィズダムグループ株式会社、その不動産事業を牽引するウィズ不動産の執行役員 藤田さんに、物件王スーパーバイザーの加藤がインタビューを行いました。5年前にゼロから不動産事業を立ち上げ、わずか数年で組織を大きく成長させてきた背景には、どのような戦略と情熱があったのか。
事業立ち上げ当初のお話から、事業成長の秘訣、人材育成、そして揺るぎない想いまで、ウィズ不動産の「今」と「未来」を深掘りします。

まず、御社ウィズダムグループ株式会社全体の事業について教えてください。
ウィズダムグループは、主に建築事業部がメインで、注文住宅を手がけています。その柱として不動産事業部、マーケティング事業部、経営管理部の4つの部署で構成されています。グループ全体では全国含めて130〜140名、福岡県内には約70名の従業員がいます。私が入社した頃は10名にも満たなかったと記憶しているので、この数年でかなり大きく成長しました。
不動産事業部はいつ頃から始められたのでしょうか?また、立ち上げ当初の状況についてお聞かせください。
不動産事業部は2020年頃、ちょうど5年前に立ち上げました。私はその立ち上げスタッフの一人です。当初は本当に「何でも屋」で、物件登録から営業業務まで、全てを一人でこなしていました。右も左も分からない初心者だったので、言われたことをとにかくこなす日々でしたね。
事業立ち上げ後、特に直面した課題はありましたか?
物件王のシステムは正直、やることが非常に多いんです。「やることが多すぎて死ぬ!」と思いましたね。「助けて!」と心の中で叫んでいました(笑)。とにかく「人が欲しい」と強く感じていて、特に、夜遅くまで続く業務を誰かに振りたいと切実に思っていました。
そこで代表の南郷に「人を増やしてください」と直談判したところ、社長が快く承諾してくださり、事務サポートの方が新しく入社してくれたんです。自分の事務業務をその方にお願いすることで、営業活動に専念できるようになり、なんとか乗り越えられました。南郷社長には本当に助けられましたね。
「後発事業とコア事業の間でコミュニケーションに悩む」というご相談をよくいただきます。御社には建築事業部という母体がありますが、不動産事業を進める上で、建築部署との連携やコミュニケーションはどのようにされていますか?
私自身は、建築部署とのコミュニケーションに悩んだことはほとんどありません。確かに、何か思わせてしまったかな、と感じる時もありますが、私は気にせず積極的に話しかけます。お客様に土地の提案から建築の紹介まで行うためには、自然なコミュニケーションが必須ですから。会社としても、コミュニケーションが不足すると仕事がしにくくなるので、日頃から笑顔で話すことを心がけています。私自身も、部下と接する際には偉ぶらず、低姿勢で接することを心がけていますし、これは当社の社風でもあると思います。悩んでいる方もいらっしゃるかもしれませんが、壁を乗り越えてとにかく諦めずにコミュニケーションを取り続けることが大切だと思います。
近隣の不動産会社との付き合いや、日々の関わりで意識していることや工夫されていることはありますか?
地域の業者会には積極的に参加しています。月に1回程度開催される市の不動産屋さんの集まりなどには必ず顔を出すようにして、そこで自分を売り込み、顔を覚えてもらうことが重要だと考えています。年齢層は私より上の方が多いですが、その中で若手として積極的に交流しています。数日前にも業者会があったのですが、電話では「物件紹介NG」と言っていた業者さんと、お酒の席で「そろそろ紹介させてくださいよ」と話したら「いいよ」と言ってくれたんです。「電話でのNGは何だったんだ?」と(笑)。やはり、会ってコミュニケーションを取ることで、物件情報の獲得にも繋がりますし、仕事にも繋がります。
不動産事業部の立ち上げから現在までの組織体制について教えてください。
立ち上げ当初は私一人で、その後に事務サポートの方が入って2人体制になりました。その後すぐに営業メンバーも加わり、営業2名、サポート1名の3人体制になりました。メンバーは主に新規採用です。
採用において、どのような点を重視されていますか?
能力は後から身につくものだと考えているので、一番重視しているのは、「この人と一緒に働きたいか」どうかです。抽象的かもしれませんが、圧倒的に「いい人」に入ってきてほしいと思っています。能力が高くても「いい人」でないと長くは続きませんし、それよりも、未経験でも「いい人」を採用し、成長させる方が良い結果に繋がると考えています。「いい人」であり、素直な人が理想的ですね。
スタッフの評価制度についてお聞かせください。営業と事務サポートで違いはありますか?
営業は粗利ベースで評価しています。仲介手数料、自社建築や他社建築の紹介、リフォームなど、全ての粗利が入金ベースで評価対象です。課長になると、チーム全体の数字を目標として設定し、それをチームで達成する形です。自分自身が動いて数字を上げることも、部下に動いてもらうことも可能です。
事務サポートの評価制度は現在構築中で、業務を定量化することが難しく、明確な目標設定ができるよう、現在検討を進めています。明確な目標があれば、スタッフのモチベーション向上にも繋がると思っています。
人材の育成や教育はどのように行っていますか?藤田さんご自身が意識されていることはありますか?
決まったカリキュラムがあるわけでは無く、まずは物件王さんの営業研修に参加してもらい、そこで多くのことを学んでもらいます。その後は、現場にどんどん出てもらうようにしています。お客様で練習するのはあまり好きではありませんが、現場でしか感じられない温度感や経験、ストレスというものがありますよね。ロールプレイングも重要ですが、現場での実践は全く別のものです。ロールプレイングは準備段階としてしっかり行い、お客様の前に立つ準備をしますが、最終的には現場でしか得られないものがあるので、積極的に現場に出るように促しています。
「まだまだ私なんて」という遠慮は全く必要ないと思っていて、とりあえず現場に出て、感じてほしい。失敗しても私が尻拭いをするから大丈夫だ、という安心感を与えるようにしています。現場でしか得られない経験を積むことで、大きく成長できると考えています。
また、ロールプレイングが完璧にできていても、現場でうまくいかないと自信を失ってしまうので、そうなる前に、まず現場に出て経験を積むことが重要です。お客様対応の際は基本的に同席し、すぐに答えられないような質問にも対応できるようサポートしています。1、2ヶ月ほど同席した後、「よし、一人で行こう!」と思えるようになるのが理想です。日々のOJTを通して、一番近い場所で見て、フィードバックを繰り返すことが成長に繋がると考えています。

藤田さんは現在、執行役員になられたとのことですが、どのような経緯で役員になられたのでしょうか?会社としての思いも教えてください。
当社は現在、上場を目指しており、組織を強化していく上で役職者を増やしていきたいという代表の思いがあります。その中で、良いタイミングだということで執行役員に任命していただきました。当初は「執行役員って何だろう?」と、調べるほど戸惑いましたね(笑)。しかし、代表が私を任命してくれたことには必ずメッセージがあるはずだと思い、その日一日中、任命の意図について深く考えました。
代表が常に言う「お客様を幸せにする」という思いは、私自身も入社以来ずっと大切にしてきました。当社のミッションにあった「出会った人を幸せにする」という言葉、つまりお客様、業者様、そして社員を幸せにするということを、私は常に体現したいと思っています。さらにそこに付け加えるなら、「社員の家族まで幸せにしたい」という思いがあって、関わる人全てが「ここで働いてよかった」と心から思えるような、そんな会社にしていきたいと強く思っています。
物件王は御社にとってどのような存在になっていますか?
「なくてはならない」存在です。もし物件王のシステムがなくなったらどうしようかと考えると、ゾッとしますね。特に、反響獲得において、物件王のビジネスモデルは本当にすごいと感じています。一般的な不動産会社の考え方とは異なり、物件王は「買い主を集める」ことに特化していて、これは本当に画期的で日々のメリットを強く感じていますし、、物件王の一番良いところだと感じています。
物件王のサポートについて、特に印象に残っていることはありますか?
以前は、私が何かあるとすぐ電話ばかりしていたのにも関わらず、快く対応してくれていたことです。今でこそチャットワークをフル活用していますが、当時はすぐに解決したいがために、物件王の担当者の方々に電話ばかりかけていましたね。結局、履歴に残らないので、後から自分で振り返るときに苦労していました(笑)。
あとは、法規的なところでの専門家の方によるサポートが非常に良いですね。法的な見解と現場の乗り越え方の両方を聞けるのは非常に参考になりますし、学びが多いです。
物件王に求めることや、改善・期待していることはありますか?
今後、AIが発展していく中で、AIを活用して物件登録がもっと簡単にできるようになったり、間取り作成などが自動化されたりすれば、さらに業務効率が上がるのではないかと期待しています。個人的には、従業員が「9時-18時、週休2日」で働けるような環境を本気で目指しているので、AIを活用した効率化によって、それが実現できる可能性を探っていただきたいです。不動産・建築業界は残業が多い業界だと思われがちですが、「ちょんまげを下ろす」という代表の言葉のように、業界の常識を変えていきたいと思っています。そのお手伝いを物件王さんがシステム側でしてくれることを期待しています。
ウィズ不動産・ウィズダムグループの今後の事業展望について教えてください。
ウィズダムグループ、そしてウィズ不動産という名前を全国に轟かせ、誰もが知っている会社にしたいと思っています。
やれることは全てやって、挑戦し続けたいです。
最後に、これから物件王への加盟や不動産事業の開始を検討されている企業の方々に一言メッセージをお願いします。
私自身の5年間の経験からお伝えしたいのは、「兼任」で不動産事業を行うのはおすすめできません。兼任だと「これは自分の畑じゃないから」「他の事業で稼げるから」といった言い訳が出てきてしまいます。私の場合は、社長から「藤田くんは不動産事業ね」と言われたので、言い訳する余地がありませんでした。
また、物件王のシステム通りに業務を進めるのは、決して楽ではありません。正直に言うと、とても大変です。だからこそ、人が絶対的に必要になります。(社員が)一人で始めるのであれば、社長になるつもりで挑むことが非常に重要です。そして、当社の代表がいつも言うように、「ゲーム感覚で楽しむ」ことです。人を増やすのも、営業するのも、全てゲームだと思って取り組む。自分なりに試行錯誤し、信じた道を突き進む。そして、「凡事徹底の徹底」をし、当たり前のことを徹底してやりきることで、必ず見える景色があると思います。

(左から)藤田さん、南郷社長、スーパーバイザー加藤
担当者からのコメント
5年という短期間でここまで大きな組織を築き上げ、不動産事業を成功させてきた裏側には、藤田さんの強い信念と行動力、そして「出会った人全てを幸せにしたい」という温かい気持ちがあるのだと改めて感じました。
立ち上げ当初の苦労や、人材育成における「現場主義」の考え方など、私たちにとっても大変刺激的で学びの多い時間となりました。また、物件王が「なくてはならない存在」というお言葉をいただけたことは、スタッフ一同大変励みになります!
これからも、貴社のように不動産事業へ参入される企業様が、事業をさらに拡大し、効率的な運営を実現できるよう、機能開発やサポート体制の強化に努めてまいります。藤田さんが目指す「誰もが知る全国のウィズダムグループ」の実現に向けて、私たちも引き続き全力でサポートさせていただきます!
スーパーバイザー 加藤